江別珈琲豆屋 Tutti(トゥッティ)
Tuttiは自家焙煎にこだわった小さな珈琲豆屋です。
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Tuttiは北海道江別市の野幌公園にほど近い、自家焙煎の小さな珈琲豆屋です。
お店に関する色々なお知らせ、日々の出来事などを綴っていきます。



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イチゴイチエ
だいぶ前に読んだ本の話。

とあるコーヒー屋に通う常連客がいた。
近所に住む40代男性。
店主の趣味でBGMはいつもクラシック。
クラシック好きのその男性客は、店主と音楽話に花を咲かせたり、自分のレコードを持ち込んでかけてもらうなんてこともあったらしい。

その男性客がある日突然亡くなった。
同じく近所に住む常連客がもたらした訃報。
店主だけは何とか葬儀に駆け付けたが、店主同様仲良くしていた奥さんや従業員は店の営業もあり、参列できなかった。

ところが、葬儀関係者に別の常連客がいて、彼の機転で霊柩車がその店の前を通って火葬場に行くよう、ルートを変更してくれた。
霊柩車がその店の前を通ると、奥さんはじめ、従業員一同が道路に出て見送ってくれていた。
しかも、彼の一番好きだった曲を大音量でスピーカーから流して。

亡くなった男性客は、独り身で実家暮らしで、肩身の狭い思いをしていたらしい。
彼のことを半ば疎ましく思っていた彼の親兄弟は、その光景を見て初めて、彼が地域でこんなにも愛されていたことを知る。

…というお話。

Tuttiでも開店以来、すでに4人のお客様が鬼籍に入られた。
いろんな事情、理由があって、葬儀に参列できたことは、一度もない。

お客様がリラックスしてコーヒーを飲みながら、ここでだけ見せる顔、する話が必ずあると思う。
残された家族にとって、有りし日のそんな姿を知ることが少しでも救いになるのなら、伝えてあげたい、といつも思う。
一方で、自分だけの心の中にしまってあげておいたほうがいいのかな、とも思う。

お客様とお店との関係は不思議なものだ。
決して近い存在ではないけれど、ここでしか見せてくれない顔を見せてくれたりする。
語り、笑い、飲む。
その一瞬一瞬を大事にしなければ。
まさに一期一会。
強くそう思わされた話だった。

午後の柔らかい光を見てたら、その話を急に思い出した。

お客様の一人が旅立って、もうすぐ一年が経つ。


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